施主・すまい手の方向け
家の寒さ、もうガマンしない。
知ってスマイル! すまいの断熱性能。
断熱性アップで、省エネしながら快適に。
冬、家の中でもダウンを着る。寝室が寒くて朝、布団から出るのが辛い。脱衣所が寒くてお風呂に入るのが億劫……。そんなお悩み、ありませんか? 「冬に家が寒いのは仕方ない」とあきらめてはいませんか? 家の中が寒いのは、すまいの断熱性能が足りないからかもしれません。
「でも、冬に暖かい家は、夏、暑いんでしょ?」――いいえ! 断熱性能の良い家は、冬に暖かさを保ち、夏には涼しさを保ちます。冷暖房の効きが良いため電気代の節約にもつながり、一年を通して、効率的に快適な室温を保つことができます。
健康にも、お財布にもやさしいすまいのために。わが家の断熱性能を見直してみませんか?
なぜ断熱性能が大事なの?
断熱性とは、外の冷たい空気や暑い空気を遮断し、室内に入れないようにする能力です。
断熱性能が良い家では、外気の影響を受けにくいため、室内の暖かさ・涼しさを維持しやすくなります。
断熱性能が低い場合、冬にどれだけ暖房をかけても、室内から窓や床・壁・天井などから熱が逃げてしまうため、室内が十分に暖まらなかったり、家の中で室温にムラができたり、暖房を切るとすぐに家の温度が下がってしまったりします。
このように断熱性能は、家の省エネ性と、住む人の健康や快適性に関係しています。
家の断熱性能にはどんなレベルがあるの?
断熱性能の1つの指標として、「断熱等級」(正式には、断熱等性能等級)があります。これは、国土交通省が定めた法律(「住宅の品質確保の促進等に関する法律」)の中で規定されている基準。2023年4月現在、断熱等級は1~7まであり、数字が大きいほど性能が高く、断熱等級7がもっとも高性能です。
法律の改正により、2025年4月以降はすべての新築住宅・非住宅に「断熱等級4」への適合が義務付けられ、これを下回るものは建てられなくなります。断熱等級4は住宅が最低でも確保するレベルとして定められたものです。また、今後2030年までに「断熱等級5」への引き上げが予定されています。
断熱等級に関係する「UA値」とは?
断熱等級は、地域区分ごとに「UA値」(外皮平均熱貫流率)と「ηAC値」(冷房期の平均日射熱取得率)によって規定されます(ηAC値の基準は一部のみ)。たとえば東京(地域区分6※)の場合、断熱等級4のUA値は0.87、等級7のUA値は0.26。
UA値とは、ひらたくいえば「家全体の熱の逃げやすさ」のこと。値が小さいほど魔法瓶のように熱が逃げにくく、断熱性能がよくなります。
※ 地域区分とは、建築部省エネ法で定められている気候を考慮した区分で、主に外気温により日本を8つの地域に分類しています。
「断熱等級4」の家、実際にはどんな感じ?
ここまで、用語や数値を説明してきましたが、すまい手にとって一番気になるのは、「実際の住み心地」。断熱等級4の場合、家の中の温度はどのようなものか、実際の測定データをご紹介します。
断熱等級2のA邸では、夜10時に暖房がオフになると急激に室温が下がり、朝5時には9.9℃まで低下。
一方、断熱等級4のB邸では、暖房を切った夜中も室温の低下がゆるやかであることがわかります。
もちろん、周辺環境の違いや室内ドアの気密性、家具の多寡などによっても異なるため単純な比較はできませんが、家の断熱性能がよいと「暖房で暖めた室温が長続きする」ことがわかります。
スマイル Point!
断熱性能が良い家とは、冬には暖かさが、夏には涼しさが保たれる家。
すまいの断熱性能は、省エネ、そして住む人の快適性や健康とつながっています。
省エネ性能がよければ、冷暖房費を節約でき、長期にわたって家のランニングコストが下がります。
ご自身や家族のため、そして地球のために。すまいの断熱&省エネ性能を見直してみませんか?