機能紹介
建築基準法(2025年法改正対応)
長期優良住宅・住宅性能表示
設計支援機能
データ連携機能
より高度な機能
建築基準法(2025年法改正対応)
計算項目:壁量計算、壁の配置(4分割法・偏心率)、N値計算
2階建てまでの建築確認申請時の添付書類として使えます。
図書保存義務化に対応(令和2年3月施行)
壁量計算
建築基準法で定められた壁量計算を行ないます。
基準法上の必要壁量および存在壁量より、基準法の判定を行ないます。壁配置の都度、重心・剛心・偏心率・壁量チェックを行なっており、適切な壁配置のシミュレーションが可能です。
2025年法改正では、4号特例の見直しが行われ、新2号建築物(2階建て以上、または、200㎡超の建築物)については確認申請で構造審査が必須となります。また、これに伴って同改正(2025年改正)で見直された構造基準の強化(令46条 新壁量係数や柱の小径)に準じた計算書の提出が必要になります。
参考:学ぼう!ホームズ君
[2025年法改正] 4号特例見直し、構造基準の改正
壁の配置(偏心率・平面4分割法)
建物平面を各方向ごとに4等分したときの両端の壁量の充足率や壁率比を計算し、壁配置のバランスを判断し等級判定します。
計算根拠となる壁量充足率や壁率比の明細値を表やグラフでわかりやすく表示します。偏心率においては、計算過程の数値を示した偏心率計算表も出力可能です。複雑な形状の間取においても、4分割区画が自動生成されます。バルコニーやオーバーハングにおける特殊処理も自動計算されます。
柱の小径(令第43条、告示第1349号)
2025年改正建築基準法では、柱の小径は、早見表(方法A)や表計算ツール(方法B)により求めることができますが、ホームズ君では、上記表計算ツール(方法B)の方式にならい、以下の3つの算定方法による検定が可能です。
①座屈の検定式(樹種:すぎ固定)、②座屈の検定式(樹種:任意選択)、③柱の負担面積
③の柱の負担面積による計算方法では、プログラムが自動的に柱ごとの負担面積を求め画面上に表示します。それぞれの柱の負担度合いを直感的に確認することができます。一方、建物荷重、柱の樹種や寸法などより柱の負担可能面積を求め検定を行います。その面積のOK/NGを確認することができます。
③の方法は、①②で不適合となり、柱の小径を大きくすることが難しい際に、柱の数や配置を調整して基準に適合させたい場合などに有効です。
柱頭柱脚金物算定(N値計算)
筋かいおよび柱の柱頭・柱脚の各接合部について、筋かいの取り付けパターンを考慮した接合部倍率(N値)を求め、適切な接合部金物を選択します。 出隅入隅の情報は自動認識されます。
確認申請図書作成(構造審査)
「2025年法改正 特例の見直し、構造審査の義務化」に対応
2025年法改正に伴い、4号特例縮小となり、新2号建築物(木造2階建て以上、または、延べ面積200㎡超)についても、構造関係規定の審査が必須となります。構造審査を仕様規定でうける場合は、「壁量計算」「柱頭柱脚接合部」「壁の配置バランス」「柱の小径」に関する計算書や図面を提出することが必要となります。
指定確認検査機関である日本ERI株式会社様、ハウスプラス確認検査株式会社様のご協力のもと、審査に必要な情報がもれなく、わかりやすく記載されているか、ホームズ君の計算書および図面について確認いただき、これに基づきブラッシュアップしました。
ホームズ君「構造EX」で作成する計算書や図面を提出すれば、建築確認申請の審査がスムーズになります。
図書保存
建築士法が改正され、一般的な木造住宅を含む4号建築物についても、壁量計算書などの設計図書の保存を義務付けられました。(保存期間:図書作成日から15年間)
※公布:令和元年(2019年)11月1日 施行:令和2年(2020年)3月1日
※設計図書の保存義務は従来より存在していましたが改正前は4号建築物は対象外でした
これを受け、ホームズ君「構造EX」で、「図書保存義務への対応」に適した書式での帳票(図書)出力が可能となります。
保存対象と定められている設計図書の内の次の図書(建築基準法 令46条関連)を、A3用紙(横)一式10ページ前後にまとめて出力します。電子情報としても紙媒体としても、保存や管理を行いやすく、法改正にスムースに対応できます。
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各階平面図
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二面以上の立面図
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基礎伏図
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各階床伏図
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小屋伏図
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構造計算書等(壁量計算、四分割法の計算、N値計算)
国土交通省 Webサイト
長期優良住宅・住宅性能表示
10項目に対応 ※長期優良住宅の申請にも
「構造EX」は、住宅性能表示制度の10項目のチェックに対応しております。(省エネ基準適合義務化や断熱等性能等級は、「省エネ診断エキスパート」との連動が必要です)
これにより、長期優良住宅の申請に必要となる計算図書(長期優良住宅の認定基準である「構造の安定(耐震等級)」「省エネ」「劣化の軽減」「維持管理」に関する計算図書)を「構造EX」より出力してお使いいただくことができます。
構造の安定
性能表示壁量計算、壁の配置(平面4分割法)、柱頭柱脚金物算定(N値計算)、床倍率、基礎
住宅性能表示で定められている準耐力壁等(準耐力壁、垂壁、腰壁)も評価の対象とした壁量計算を行います。
床倍率では、耐力壁線、床区画の自動認識を行い、瞬時に等級判定します。累加壁線処理(耐力壁併合)、特殊区画入力もOK。凹型やオーバーハングにも対応しています。
耐震等級チェック機能
壁量、配置、床倍率、接合部などの各モードに切り替えて個別に行っていた性能表示の耐震性の検討を、「耐震チェックモード」で一括で検定することができます。
一括検定・出力機能を使うことで、同一入力条件下での検定となりますので、入力漏れや出力計算結果の不整合のない計算書を作成できます。
申請後、評価機関から指摘を受けて再提出、というような煩わしさがなくなり、住宅性能評価や長期優良住宅の申請がスムーズに進められます。さらに、耐震等級を取得するにあたり重要となり約25個の項目チェックを行えるようになりました。
温熱環境(省エネとの連携) ※別売りソフト ホームズ君「省エネ診断エキスパート」との連携
平成28年省エネ基準の外皮平均熱貫流率(UA)・冷房期の平均日射熱取得率(ηAC)、認定低炭素住宅基準に対応しています。2025年法改正 省エネ基準適合義務化に対応した適合判定が可能です。 任意の部材の登録ができ、拡張アメダス(株式会社気象データシステム)の標準年気象データによる詳細な年間断冷房負荷計算も可能です。さらに、施主へのプレゼンに使える「絵でみる省エネ性能比較表」等が作成できます。
設計支援機能
構造3Dビューア
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建物の3次元CG上に耐震等級判定の結果や許容応力度計算の検定比、各応力を色分け表示します。
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検定NG箇所はもちろん、検定がOKであっても余裕のない設計になっている個所なども色分け表示し、構造的な弱点となりそうな箇所をいち早く見つけ改善につなげることができます。
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構造計算を専門とされていない方やこれから構造計算をマスターしたい方などは、各種応力が3次元でイメージしやすくなり理解が進みます。
建築基準法ナビ・品確法耐震等級ナビ(耐力壁自動配置)
目標の耐震性能(耐震等級3など)をはじめ、その他5項目の条件(壁の配置バランス、使用する耐力壁、柱の樹種・寸法、屋根・床構面)を満たす最適な位置に耐力壁(準耐力壁等も可)を自動配置する機能です。
柱の引抜力が大きくならない位置に耐力壁を優先的に配置する、柱の小径の負担面積が小さくなる位置に柱を自動配置する、などの設計ノウハウが搭載されています。
構造安全性チェック (壁量計算、壁配置バランス、N値計算、耐力壁線間距離、直下率)
構造安全性に関する項目(壁量計算、壁配置バランス、N値計算、直下率等)が設定した条件を満たしているかを確認するための機能です。チェックの対象となる項目は次の9項目です。
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壁量計算
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偏心率
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4分割法
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N値計算
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耐力壁線間距離
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柱直下率
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壁直下率
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耐力壁直下率
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隅角部耐力壁無
チェック表で確認したい項目をマウスでクリックすると、CADおよび3D画面上の関連する部分が強調表示され、建物の構造安全性が一目でわかります。
斜め壁入力機能(斜めグリッド・斜め補助線)
斜め壁の入力が簡単に行えます。グリッド全体を指定角度で傾斜させることができます。通常の直行グリッドとの組み合わせも可能です。
特定の壁線のみが斜めになっている場合、部分的に「斜めの補助線」を追加することもできます。各グリッド線と補助線の組合せで、斜め壁上の交点が押さえやすくなっています。
屋根入力
片流れ、母屋下がり、入母屋、パラペット等、様々な種類の屋根の入力に対応しています。入力結果は3Dでリアルタイムに表示され、イメージを確認しながら屋根を入力することができます。詳細な屋根入力ができますので、見付面積もより正確に算出されます。
また、数値を指定して屋根の高さを変更することもでき、母屋下がりなどの屋根を入力する際は、地回りからの下がり寸法を指定するだけです。
データ連携機能
CEDXMファイルの入出力に対応
他社製CADソフトで作成したデータをCEDXMファイルを経由して「構造EX」に読み込んで使用することができます。
また、入力した建物のデータをCEDXMファイルに出力し保存することも可能です。
DFXファイルの入出力に対応
作成した図面をDXFファイルとして出力することができます。汎用性の高いDXFファイルは様々なソフトで読み込むことができます。
また、建物図面のDXFファイルを読み込み、下絵として表示することもできます。
下絵読込
お手持ちの平面図やスマホで撮影した手書きスケッチなどを下絵として読み込み、上からなぞるだけで間取り作成が可能になります。
下絵となるファイルを画面上に直接ドラッグするだけで読み込みが行えます。読込可能ファイル形式は、jpg・png・bmp・pdf・jww・dxfの6種類です。下絵画像の、移動・拡大縮小・トリミング・回転・反転・透過設定が簡単操作で行えます。
JW-CADとの連携
レイヤーごとに入力された主要部材(柱・壁)を、JWW形式ファイルから、それぞれ、ホームズ君の柱・壁として取り込むことが可能です。
※JWW形式ファイルから壁・柱を取り込むためには、所定の書式でJWWファイルを作成する必要があります。
BIMソフトからのデータ連携
AutoDesk社の「Revit」などBIMソフトからのデータ連携が行えます。中間ファイルを経由せずに直接データ連携を行うため、スムースでスピーディーにデータが取り込めます。
今後はさらに、連携可能項目を増やし、双方向のデータ連携に向け機能強化を図ります。
▼対応BIMソフト
・「Revit」(AutoDesk社):「Revit2022」以上 かつ「構造EX」Ver.4.00以上
・「Archicad」(Graphisoft社):「Archicad 25」以上 かつ「構造EX」Ver.4.02以上
・「VectorWorks Architect」(ベクターワークスジャパン株式会社):「構造EX」Ver.5.00以上
▼連携可能項目(入力状態により連携できない場合があります)
通り芯 、高さ情報、屋根、壁、柱、通し柱 、部屋(間取り)、開口部(窓、ドア)、バルコニー、
梁・桁 、母屋、棟木、隅木、谷木、小屋束、登り梁、土台、大引、火打、床束、基礎梁
ホームズ君製品同士のデータ連携
ホームズ君「あっと簡単見積」と組み合わせてお使いいただきますと、「構造EX」で作成したプラン(CADデータ)を見積ソフト「あっと簡単見積」にデータ連動し、金物数量や木拾いした数量の自動集計を行うことができます。入力の手間を軽減し、より詳細な積算を簡単に行うことができます。連動したCAD情報は「あっと簡単見積」で追加・変更して、数量を集計することも可能です。
その他のホームズ君製品とのデータ連携、ホームズ君シリーズが対応しているファイル形式やソフトについての詳細はこちらをご覧ください。
より高度な機能
ホームズ君「構造EX」では、より便利に、さらに多様な構造の建築物に対応するため、多彩なオプションをご用意しております。
【住宅性能表示】基礎 ※伏図・梁せい算定オプションが必要です
(公財)日本住宅・木材技術センター発行の「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版)」に対応しております。
検定は「仕様規定(平12建告1347号)」と「構造計算(許容応力度)」の両方が行えます。
また、底盤や基礎梁を部分的に補強が可能で、より実状にあった基礎の設計が可能です。
さらに基礎梁の自動入力機能や人通口の補強筋の検定も可能です。
計算書には計算方法を解説したページが検定項目ごとに付属します。
作成された伏図を3Dで確認 ※伏図・梁せい算定オプションが必要です
作成された伏図は、3Dでも確認可能。 入力に応じて、リアルタイムに小屋組や床組を3Dで確認することができます。 部位ごとに色分け表示もでき、端部の勝ち負けや上下の架構が一目瞭然です。
許容応力度計算 ※許容応力度計算オプションが必要です
(公財)日本住宅・木材技術センター発行
「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版)」準拠
木造3階建てまでの構造計算(ルート1、ルート2)に対応!
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3階建て構造計算対応
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検定NGチェック機能
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荷重3Dチェック
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新グレー本準拠
中大規模木造建築に対応 ※トラスオプションが必要です
一般流通材とプレカットによる在来工法で低コスト化、施工の効率化が図れます。
キングポストトラス、平行弦トラスに対応※
※PWA:(一社)中大規模木造プレカット技術協会のトラスマニュアルに準拠
集合住宅、高齢者施設、幼稚園、店舗、事務所、倉庫などに有効です。
wallstatに直接データ連携 ※wallstat連携オプションが必要です
wallstatは京都大学生存圏研究所(2019年現在)の中川貴文准教授が開発した倒壊解析ソフトウェアです。振動台による実大実験や数値解析をもとに行われた地震時の木造住宅の挙動に関する知見を盛り込んだ木造軸組構法住宅の建物全体の大地震時の損傷状況や倒壊過程をシミュレートする数値解析プログラムです。
wallstatは専門性の高いソフトウェアであるため、その操作性については課題があると考えます。これらの課題を解決し、多くの方にwallstatを利用できるようにするための機能が【wallstat連携オプション】です。
本機能はCEDXM等を経由せず直接連携しています。このため、「構造EX」で許容応力度計算に必要な設定を行っていれば、wallstatでの追加の入力は原則必要とせず、解析が可能です。
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診断・設計したい項目や建築物の種類に合わせて、ホームズ君シリーズの最適な組み合わせをご提案します。
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