活用事例
CASE:1 標準タイプ・パッシブタイプの物件で比較シミュレーション
下のプランは断熱等性能等級4、一次エネルギー消費量等級5を満たしたほぼ同様な間取りの物件です。2つのタイプの主な違いは、「パッシブタイプには1階和室にサンルームを設置」「西側開口部の大きさ」「北側の高窓の有無」の3点で、教科書でよく示される工夫をパッシブタイプに施しました。 パッシブタイプは開口面積が大きくなっているので、等級を満たしているとはいえ、外皮性能・一次エネルギー消費量ともに標準タイプと比較して値は少し悪くなっています。
- 標準タイプ:断熱等性能等級4
- パッシブタイプ:断熱等性能等級4
- 【外皮性能】 UA値0.46 ηA値2.9 一次エネ設計値 82.9 一次エネ等級5
- 【外皮性能】 UA値0.48 ηA値3.2 一次エネ設計値 83.2 一次エネ等級5
1階にサンルームを設置して冬の日射を取り込み、暖房負荷を減らす
1階の和室にサンルームをセットすることでどのくらい冬の日射熱取得量が増えるのか、日射熱シミュレーションで確認してみましょう。 標準タイプと比較し、パッシブタイプでは日射熱取得量がやく20%も増えたことがわかります。
日射熱取得量の増加に伴って暖房負荷が減ったのかを確認するために、1階和室の室温シミュレーションを見てみましょう。 和室だけで見てみると日射熱量は約70%も増加し、 それに伴い暖房に必要な熱量は約9%減少しました。特に暖房が必要となってくる時間帯(15:00~夜間)での比較では、約25%の暖房負荷を削減できることがわかります。
サンルーム設置で増える夏の日射熱量を減らす
冬の日射熱取得に有効なサンルームの設置ですが、 夏も同様に日射熱量は増加します。 西側の開口を小さくして日射熱量の減少を試みますが、 標準タイプには及びません。 そこで、サンルームと和室に外付けブラインドを設置し、日射遮蔽を強化してみましょう。 これにより、夏の日射熱量を標準タイプと同等以下に抑えることができます。
北側に設けた萬窓で採光を増やし、通風をよくする
西側の開口を小さくしたことで、2階西側の部屋の採光が減少しました。そこで北側に高窓を設置し、2階ホール付近の採光増加を図りました。必要な明るさが確保されたか、照度シミュレーションで確認してみましょう。図の黄色い表示は200lx以上であることを表し、食事・調理・洗顔などを行うのに十分な照度を示しています。
CASE:2 同仕様の分譲建売物件5区画を日当たりで比較
密集して建っている分譲建売物件5区画を日当たりで比較してみましょう。5棟ともほぼ同じ仕様·プランで、断熱等性能等級4、一次エネルギー消費量は低炭素基準を満たしています。 ここでは以下のA棟・B棟の2物件を比較します。 【パッシブ設計オプション】では多様な切り口で日当たりに関するシミュレーションを行うことができます。
区画による日当たり比較・・・日照時間シミュレーション
日照時間シミュレーションを使って日当たりの比較をしてみましょう。 A棟は南西方向に開けているので採光は期待できますが、 夏は西日の影響がプランであると予想できます。一方B棟は、南・東・西の3方向に隣接物件があるため、1階の日当たりは期待できないことがわかります。
CASE:3 敷地条件を考慮した上でのネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の実現
北西は公園でひらけているが、3方向に隣接建物があり、地面も北西に下り傾斜となっている敷地に設計されたネット・ゼロ・エネルギーハウス。敷地は9.4mx17.4m、49坪です。高断熱部材を用い、UA値0.57、 ηA値1.9の高断熱外皮を実現し、一次エネルギー消費量は低炭素基準に適合しています。 太陽光発電も、不利な方位ではありながら、真南に比べ約10%減程度での発電量を確保できると太陽光発電シミュレーションから予測できました。この物件におけるネット・ゼロ・ エネルギーハウスの達成率(一次エネルギー消費量削減率)を確認してみましょう。
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の達成度を確認する
一次エネルギー消費量等級判定画面において、一次エネルギー消費量の削減率とネット・ゼロ・エネルギー・ ハウス(ZEH)が達成できたかを確認することができます。 さらに、ネット・ゼロ・エネルギー・ ハウス(ZEH)判定画面では、設計や設備による省エネ効果と太陽光発電による創エネの合算が、基準となる一次エネルギー消費量をどのくらい削減できているのか、グラフ表示で一目でわかります。
室温シミュレーションからヒートショック・熱中症の危険度を知る
室内の温度差が小さいネット・ゼロ ・エネルギー・ハウス(ZEH)はヒートショックや熱中症などの健康被害のリスクも軽減します。実際にどのくらいの室温になるのか、また、ヒートショックの危険性は軽減できているのかを室温シミュレーションで確認することができます。
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